新潟県水泳連盟 Niigata Swimming Federation

 『水泳にいがた』発刊にあたって

新潟県水泳連盟では、
県水泳会の動向の記録の保存と、今後その歴史を振り返るよりどころとするべく、
冊子『水泳にいがた』を年1回発行しています。

 『水泳にいがた』発刊にあたって 
新潟県水泳連盟会長 山本茂樹

 新潟県水泳連盟年報『水泳にいがた』の創刊にあたりまして、一言ご挨拶を申し上げます。
 新潟県水泳連盟は平成5年度より、それまでの新潟県水泳協会の組織を改編し、名称も新潟県水泳連盟と改めました。

 越し方をふりかえれば、昭和6(1931)年、新潟県の水泳の統括団体として新潟県水上競技連盟が結成されました。それが現在の新潟県水泳連盟の出発点であります。爾来65年、この間の道程は決して平坦なものではありませんでした。

 日中戦争のゆきづまり、そして米英との関係悪化、こうした情勢の中で戦時体制が強化され、やがて太平洋戦争への突入により戦局も苛烈となってゆき、ついに昭和18(1943)年10月には一切のスポーツ大会が禁止される憂き目にもあいました。しかし、その困難な時期を経ながらも、各位の激励と叱咤、水泳への深いご理解に支えられて命脈を保ち、昭和21(1946)年、新潟県水泳協会として戦後の新たなる出発をすることができました。

 その後、新潟国体開催の決定とともに、待望久しかった県営悠久山プール(公認50m)も昭和38(1964)年の新潟国体夏季大会長岡開催に向けての選手強化が県水泳界あげて多角的に取り組まれました。しかし、新潟地震の突発はわれわれの夢を砕き、関係者は涙を飲んで新潟国体夏季大会の中止を決定せざるをえなかったのであります。

 戦前から戦後へと新潟県水泳連盟はさまざまな試練に遭遇いたしましたが、その間皆様のご支援と、関係各位のひたむきな努力により、全国で覇を競える選手・オリンピックをはじめ世界の大会で競える選手の育成、全国大会開催などの事業を行なうことができました。これもひとえに各位のご高配のお陰であり、厚くお礼申し上げる次第でございます。

 このたびの『水泳にいがた』の創刊は、これまでの新潟県水泳連盟として欠如していた県水泳界の動向の記録の保存と、今後その歴史をふりかえるよすがにしようと企画されたものであります。今回の刊行は多くの人々の一致した結集によって実現されました。『水泳にいがた』は、これから年々継続されていくことにより、大きな価値を生むものと期待されます。どうか今後とも皆様の一層のご協力をお願いいたします。 



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